瀬戸市教育委員会 様

遠隔教育システム
遠隔教育システムが学校間の物理的な距離を解消。専門性・多様性を活かした質の高い教育環境整備に貢献。
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導入の背景

愛知県北部に位置する瀬戸市様は、平成28年3月に「第2次瀬戸市教育アクションプラン」を策定し、子どもたちが“自ら考え、学び、生き抜く力”を育むより良い教育環境づくりに取り組まれています。プランの推進にあたり、瀬戸市教育委員会様は市内小中学校の教育環境の整備・向上を目的に、瀬戸市内28の小中学校のうち7校を施設一体型の小中一貫校に統合。 2020年4月の開校に向けて小中一貫教育の取り組みを進められています。施設一体型以外の小中学校でも学校間の円滑な接続を図るため、生徒や教職員の交流や連携に重点を置き、全市の小中学校において小中一貫教育を実践しています。 その中で、学校間の物理的な距離など様々な課題を解決する手段としてHDコムを活用した遠隔教育システムをご活用いただいています。


新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて ~柴山・学びの革新プラン~

Society5.0の時代こそ、学校は、単に知識を伝達する場ではなく、人と人との関わり合いの中で、人間としての強みを伸ばしながら、人生や社会を見据えて学び合う場となることが求められています。
学校教育においてその中核を担うのは教師です。そして、教師を支え、その質を高めるツールとして先端技術には大きな可能性があります。
進展する技術を学校教育にも積極的に取り入れることにより、教育の質を一層高めていくため、「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて~柴山・学びの革新プラン~」が公表されています。
本プランは、3点を政策の柱とし、先端技術の活用によりすべての児童生徒に対して質の高い教育を実現することを目指します。

  1. 遠隔教育の推進による先進的な教育の実現
  2. 先端技術の導入による教師の授業支援
  3. 先端技術の活用のための環境整備

遠隔教育の推進による先進的な教育の実現

~2020年代の早期にすべての小中高校で活用できるように~
教師による質の高い教育を実現するため、

  • 様々な状況に対応した教育の充実(小規模校、中山間地、離島、分校、複式学級、病院内の学級)
  • 特別な配慮が必要な児童生徒の支援(病気療養、不登校、外国人、特定分野に特異な才能を持つ児童生徒等)
  • 教育の質向上のための優れた外部人材の積極的活用(グローバル化に向けた外国語、情報教育等)

Case1 小学校における日本語指導

ご導入のきっかけ

日本で働く外国人の増加等により日本語指導が必要な児童生徒数は全国的に増加する傾向にあります。瀬戸市内は外国人住民の定住者割合が高く、日本語指導が必要な児童が多数在籍しています。 特に小規模の学校では日本語指導ができる教員がいないため、十分な日本語指導を実施することが困難でした。 教員数が限られる専門性の高い教育を効率的に実施するためには、教員がいる学校といない学校間をつないだ遠隔授業が効果的と捉え、遠隔教育システムの導入を検討しました。


選定ポイント

  • 電源プラグをコンセントに差すだけで起動できる
  • アドレス帳から接続先の学校を選ぶだけですぐに授業が開始できる
  • 相手の表情がわかる鮮明な映像とノイズの少ないクリアな音声


ご導入の効果

1回の授業でより多くの児童が参加可能に

日本語指導教員がいる原山小学校または荻山小学校を授業の配信元にして、教員がいない道泉小学校、深川小学校、祖母懐小学校と接続。 配信元の学校で日本語指導が行われる際に、必要な小学校と接続しています。


児童の表情を見て理解度やつまずきを把握できる

遠隔教育システムの鮮明な映像は児童一人ひとりの表情を確認することができるため、理解度やつまずきを把握しながら授業を進めることが可能です。

アドレス帳から接続先の学校を選ぶだけですぐに授業が開始できる。
ディスプレイに教材と相手校の児童を表示した授業。

お客様の声

原山小学校 日本語指導教室担当 大谷 実里 様

他校と交流することで児童が今まで以上に前向きになりました
お互いに良い緊張感が生まれ、授業に集中しています

遠隔地とつないでいながら、映像も音声も普段と変わらないスピードで授業を進めることができるので、対面の授業と遜色ない日本語指導が行えます。 また、システムの立ち上がりも早いのでスムーズに授業を開始することもできます。 これまでの日本語指導と異なるのは、他校の児童と顔を合わせながら交流できることです。 子どもたちはとても楽しそうに授業を受けていて今まで以上に前向きに学習している印象です。 また遠隔教育システムを活用した授業は、違う学校の児童と一緒に勉強することで刺激があり、お互いの児童に良い緊張感を生んでいます。 児童が授業に集中しているのは嬉しい効果です。
日本語指導の授業では、日本語を書くことのハードルが高い児童もいるため、文字に頼りすぎない授業を心がけています。 HDコムではディスプレイでパソコンの教材をお互いに共有できるため、絵や動画の教材を活用して、授業を行うことが可能になりました。 このことで日本語の理解をより深めてもらえると思います。 今はある程度日本語ができる児童を対象にしていますが、将来的にほとんど日本語が話せない児童を対象にするなど、児童個々の学習状況に応じた日本語指導を実施していきたいですね。

原山小学校
日本語指導教室担当
大谷 実里 様

Case2 中学校における ALTによる英語教育

ご導入のきっかけ

グローバル化が進む社会の中、瀬戸市教育委員会様は、児童生徒が英語への興味関心をもち、積極的に学習できる環境づくりとして、ネイティブスピーカーの外国語指導助手(ALT)による英語教育を実施しています。 瀬戸市内の市立小中学校28校に対してALT在籍数は8名。 ALTによる授業は巡回で行われ、各学校に配置できる日数は1カ月間で1週間程度に限られていました。そこで、ALTが巡回している学校間で遠隔授業を行うことにより、ALTによる英語教育の回数を増やすことを考えました。


選定ポイント

  • 授業の準備に時間がかからない
  • 専用リモコンで簡単なカメラ操作ができる
  • 同じ教室で授業をしているような臨場感のある映像と音声

ご導入の効果

ALTによる英語教育の授業頻度が向上

祖東中学校と本山中学校の2校をつないで遠隔授業が実施されています。 片方の中学校でALTによる英語教育が行われる際、もう一方の中学校が遠隔教育システムで参加し、課題とされていた授業頻度の向上が実現できました。

相手校との交流で多様な価値観に触れる機会に

本山中学校の教室ではディスプレイを通じた遠隔授業だけでなく、教室横の壁面に大型スクリーンを設置し祖東中学校の教室映像を表示しています。 接続先の生徒が常に表示されていることで、同じ教室で授業を受けているような一体感が生み出されています。相手校との交流が深まり、多様な価値観に触れる機会になりました。

カメラは専用リモコンで簡単操作が可能。
本山中学校の大型スクリーンを追加整備した、さらに臨場感のある授業。

お客様の声

祖東中学校 英語担当 大澤 亜希子様

クリアな音声と鮮明な映像で同じ教室で授業をしている感覚です
相手校との交流で生徒がより真剣に学習するようになりました

教室全体の音をしっかりと拾うことにびっくりしました。 相手校の音声がクリアに聞こえてくるので、同じ教室で授業をしている感覚になります。 また、授業ではイラストを使って生徒がプレゼンをする機会が多いため、鮮明な映像は大きな利点です。 さらに、授業の準備に時間がかかりません。電源プラグをコンセントに差すだけで、すぐに起動して相手校と接続できることはとてもありがたいです。 操作性も抜群で、相手の教室のクローズアップしたいところをこちら側からリモコンでカメラ操作ができるのでとても役立っています。 生徒たちには、相手校にシステムを通じて自分の意見を正確に伝えたいという意識が生まれ、しっかりと英文を考えたり、事前に準備をしたり、いままで以上に真剣に学習するようになりました。相手校の発言を確実に聞き取りたいという気持ちが伝わってきます。 これからの英語教育に求められるのはコミュニケーション力です。 他校と交流することでこれまでとは違う多様な価値観に出会うことができる。 それも遠隔教育システムのひとつの良さではないかと思っています。

祖東中学校
英語担当
大澤 亜希子 様
祖東中学校
外国語指導助手(ALT)
La'Betra Chambers
(ラベトラ チェンバース) 様

お客様の声

瀬戸市教育部 教育部長 涌井 康宣 様

遠隔教育システムが瀬戸市の教育現場が抱える課題を解決
学校間の物理的な距離の解消を期待しています

これからの日本は国際化が進み、外国人労働者も多く受け入れることになろうかと思います。 そうなると当然、日本語指導が必要な子どもたちも増加します。 我々は義務教育の一環としてお引き受けする必要があります。 しかし、日本語指導ができる教員の数は非常に限られている現実があります。 また、昨今のグローバル化する社会に子どもたちを送り出していくためには、外国語教育は非常に重要です。しかし、専門性の高い外国語授業をおこなうネイティブスピーカーのALTの確保にはどうしても限界があります。
これらの課題を解決する術として、今回の遠隔教育システムを導入させていただきました。
1回の授業により、多くの児童生徒が参加できるのは非常に魅力的です。
瀬戸市教育委員会では、小中一貫教育を全市内の小中学校で推進する中で、施設一体型の小中一貫校だけでなく、物理的に離れている小中学校にも同じクオリティの教育を提供していかなければなりません。 この遠隔教育システムを活用することにより、小中一貫教育の壁となる学校間の物理的距離が解消されると期待しています。
また、将来の教育現場では、教員不足が社会的な課題になると考えているため、瀬戸市の教育委員会だけでなく、愛知県全体の教育委員会に波及させるなど、遠隔教育システムをよりグローバルに活用できる方法を模索していきたいと考えています。

瀬戸市教育部 教育部長 涌井 康宣 様

導入システム

HD映像コミュニケーションユニット KX-VC1300J ×7台

HDコム専用カメラ KX-VD170J ×7台

HDコム専用マイク(デジタル) KX-VCA001 ×7台

800 MHz帯ワイヤレスパワードスピーカー WS-X66A ×7台

800 MHz帯ペンシル型ワイヤレスマイクロホン WX-4800 ×7台

タッチスクリーン液晶ディスプレイ TH-65BFE1J ×7台


システム概要

システム概要図

関連動画


※掲載内容は2019年2月時点のものです。