写真:算数の授業中の様子。黒板の隣に設置されたタッチスクリーンディスプレイ。ディスプレイには三角形の集合体が映し出されており、その中から正三角形を探し出し、それをなぞる女子児童。その様子を見守る教諭と生徒たち。
写真:算数の授業中の様子。黒板の隣に設置されたタッチスクリーンディスプレイ。ディスプレイには三角形の集合体が映し出されており、その中から正三角形を探し出し、それをなぞる女子児童。その様子を見守る教諭と生徒たち。

総社市教育委員会様 総社中央小学校

タッチスクリーン液晶ディスプレイ
直感的に使えるディスプレイ式電子黒板が毎日の授業を生き生きと楽しいものに。

課題

デジタル教科書の整備とともに各学校へのICT環境の整備が必要。 プロジェクター式電子黒板では現場での使用やメンテナンスで課題があった。

解決策

鮮明でスムーズに運用できるディスプレイ式電子黒板の導入で、分かりやすく効率的な授業を実現。

特別な準備やスキルを必要とせず、若手からベテランまですべての教師が日常の授業でICTをより活用しやすい、ディスプレイ式の電子黒板が整備できました。

総社市教育委員会 学校教育課
課長 井上 徹様

背景

『児童の理解を深める』授業の実現に向けて、ICT環境を整備

総社市教育委員会様では、平成21年度に教育用PCのほか全小・中学校の各教室にプロジェクター、実物投影機(書画カメラ)などを導入されて以降、無線LANなどネットワークの充実、デジタル教科書の導入など段階的にICT環境の整備を進められてこられました。電子黒板に関しても段階的に、小規模小学校にプロジェクター式を、中学校にディスプレイ式を導入されており、ディスプレイ式の電子黒板が高評価だったことから、平成30年度からの市内全小学校への導入計画では、ディスプレイ式を中心に機種を選定されました。


導入した理由

多くの児童が見やすい色表現、直感的な操作性が決め手に

今回の導入では、『すべての教師が日常的に活用できるICT』を基本コンセプトに、プロジェクター式電子黒板の課題であった光量の低下よる不鮮明な映像・メンテナンスコストの増加などを解消できることを条件にされました。機種の選定にあたってはモデル校で実際に使用し、「明るい教室でも画面がよく見える」「多くの児童にとって見やすい色で表現できる」「ペン機能が使いやすい」「直感的に操作できる」など現場の評価を受け、104台の当社製電子黒板JOINBOARDの導入が決定しました。


導入後の効果

直感的なタッチ操作でスムーズな授業進行に貢献

総社市教育委員会様では小学校で4教科(国語・社会・算数・理科)と外国語のデジタル教科書をサーバ管理され、各小学校への配信が行われています。伊藤真道教諭は電子黒板の導入によって、授業展開がよりスムーズにできるようになったとおっしゃいます。「以前はプロジェクターでデジタル教科書を投写していましたが、ディスプレイを直接触って画面を移動、拡大したり、強調したいところをペン機能で囲んだりなど、直感的な操作で授業が進められます」。3年生の算数の授業では、デジタル教科書や実物投影機で映し出したプリントの図形に児童が正三角形などの形を書き込みながら発表していました。「子どもたちは電子黒板に書き込むことも楽しみにして、以前よりも意欲的に挙手する児童が増えました」と感じられています。田村祐子教諭は、「実物投影機を使って子どもたちが意見や答えを発表することは以前から行っていましたが、みんなの前で電子黒板に実際に書き込み、発表できることが嬉しいようです」と、児童のプレゼンテーション能力が高まる効果も実感されています。

板書と電子黒板を使い分けて、共有と焦点化を効果的に

電子黒板の導入により、以前に比べて児童相互の思考の交流が活発に行なわれたり、教師が机間指導をする時間が増えたりと、その効果を感じられています。「電子黒板の教材を見ながら児童がグループ学習し、その間に教師が机間指導して直接アドバイスできるので、以前より児童と向き合う時間を生み出せています」(伊藤教諭)。また、授業の事前準備や授業中の板書時間の縮減、児童の集中力のアップも実感されています。黒板にはその日の授業の要点やまとめなどノートに書き写しておくべきポイントや児童の意見など残すものを書き、電子黒板は一時的に見せたいものを表示するなど「使い分けて、併用することが大切」だと言われます。「電子黒板とデジタル教科書は、学習のねらいへの『焦点化』や、思考過程を児童同士で話し合う『共有化』、学習していることを分かりやすく表す『視覚化』を進める上でなくてはならないツールだと感じます。今回、電子黒板を整備してもらって本当に助かっています」(田村教諭)。

写真:国語の授業中の様子。女性教諭が黒板に書かれた問題を指さしている。その隣に設置されたタッチスクリーンディスプレイ。窓際に設置されているため外光が差し込み明るいが、デジタル教科書の内容がはっきりと映し出されている。
外光が入る明るい教室でも鮮明に映像を表示。残したいものは板書、見て理解するものはデジタル教科書と、使い分けることで児童の理解を促進し、効果的な授業を実現している。
写真:算数の授業の様子。沢山の色違い三角形が画面一杯に整列して映し出されたタッチスクリーンディスプレイ。映し出された三角形をなぞって台形や三角形をディスプレイに描く男児。
児童が電子黒板への書き込みに興味を持つことで発表が意欲的になり、発表者への注目も高まっている。
写真:国語の授業中の様子。タッチスクリーンディスプレイに映し出された教材に書き込む教諭。
電子黒板に書き込むことで注目してほしいポイントを強調し、焦点化を行っている。
写真:図工の授業中の様子。児童が制作した作品を実物投影機を使用してタッチスクリーンディスプレイに大きく映し出している。
図工の時間では見本や児童の作品を実物投影機から電子黒板に大きく映し出す事に活用。
写真:学修発表会の練習風景。以前に撮影した映像を映し出しながら演技の練習を行っている児童。
学習発表会の練習では前時に撮影した映像で振り返りながら演技を修正したりするなど、さまざまな授業で活用されている。

導入システム

  • 電子黒板(タッチスクリーン液晶ディスプレイ) TH-65BF1J × 104台

今後の展望

今後も現場目線でICT環境整備を推進していく

総社市のICT環境整備は機器ありきではなく、授業の中でどう使えるかという現場目線で整備を進めてきました。それによって「こう活用すれば子どもたちは分かる」という発想で、若手からベテランまですべての教師が授業にICTを活用できています。『児童生徒1人1台コンピューター』の実現を見据え、今後もタブレットや授業支援ソフト、プログラミング教育ツールなど、学校現場のニーズに応え、教師の指導や児童生徒のこれからの学びを支援する観点からICT環境整備を進めていきたいと考えています。(総社市教育委員会 学校教育課 課長 井上 徹様)

写真:総社市教育委員会 学校教育課 課長 井上 徹様
総社市教育委員会 学校教育課
課長 井上 徹様
写真:総社中央小学校 教諭 田村 祐子様
総社中央小学校
教諭 田村 祐子様
総社中央小学校 教諭 伊藤 真道様
総社中央小学校
教諭 伊藤 真道様

お客様紹介

思考の交流を促進する協同学習を実践

総社中央小学校は、『考える子・助け合う子・きたえる子』を教育目標に、『知・徳・体』の調和のとれた児童の育成を目指しておられます。『友だちと心を通わせながら生き生きと学習する児童の育成』をテーマした教育研究に長年取り組み、思考の交流を促進する協同学習を実践されています。

写真:総社中央小学校建物外観
総社市のほぼ中心部に位置し、1980年に開校。児童在籍数は385名(2018年4月現在)。

関連機器・サービス

製品画像:電子黒板(タッチスクリーン液晶ディスプレイ) TH-65BF1J

電子黒板(タッチスクリーン液晶ディスプレイ) TH-65BF1J

  1. カラーユニバーサルデザインを採用。
  2. 内蔵ホワイトボード機能を採用。
  3. メニューバー搭載で、直感的に操作が可能。