写真:ディスプレイを活用した“メッセージボード”で来館者の思いを共有
写真:ディスプレイを活用した“メッセージボード”で来館者の思いを共有

岩手県様 東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)

映像表示装置
高画質なディスプレイを活用して東日本大震災の津波の教訓を伝え 知識や技術を共有することで自然災害に強い社会を目指す。

課題

数ある東日本大震災の津波の映像と記録を鮮明に伝え、失われた風景や復興が進む姿を来館者に伝えたい

解決策

ディスプレイ、プロジェクターを駆使して情報を発信。ディスプレイを活用した“メッセージボード”で来館者の思いを共有。復興の後押しだけでなく来館者の防災意識向上にも寄与

高解像度はもちろん、自然な発色で長時間見ていても疲れないため、お客様にゆっくりとご鑑賞いただいています。

東日本大震災津波伝承館
いわてTSUNAMIメモリアル
主任主査 熊谷 和典 様
※所属は納入時のものです。

背景

津波の脅威と教訓を後世に伝え、被災地の今の姿を発信

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、岩手県沿岸にも甚大な津波被害をもたらしました。この悲しみを繰り返さないために、岩手県様は陸前高田市に東日本大震災津波伝承館を開館しました。津波の痕跡を残す地層や歴史の解説をはじめ、震災遺物や被災者の声、記録を展示。繰り返し津波の被害に見舞われてきた三陸地方の歴史をひも解くとともに、津波の脅威と教訓を伝えています。知恵や技術を伝承し、失われた命の重さを心に刻むことで、自然災害に強い社会づくりの実現を目指します。そして、国内外からいただいた支援に対する感謝を伝え、災害を乗り越えて復興を進める被災地の姿を発信しています。


導入理由

高耐久で長時間の安定運用が可能なディスプレイを導入

地震や津波の歴史、メカニズムの紹介や津波の壮絶さを物語る標識や車などの震災遺物を展示するだけでなく、震災時に記録された数々の映像や津波被害によって失われた三陸地方沿岸の風景を後世に伝えるために、映像機器を活用した展示を検討しました。その結果、ディスプレイやプロジェクターを駆使した展示に対するわかりやすい解説やリアルな映像の体験ができる機器の導入に至りました。特にディスプレイは高画質で鮮明な映像を表示できるだけでなく、維持管理する上での耐久性を考慮し、長時間の安定運用が可能なパナソニック製のディスプレイを13台導入しました。さらに、タッチパネル式のディスプレイも設置して、これまでに発生した地震の解説や資料を自由に検索できるように整備を進めました。


導入後の効果

被災地の今を鮮明に伝え、復興の後押しに活用

来館者を迎えるエントランスには80型フルハイビジョン液晶ディスプレイTH-80SF2Hを2台導入されました。1台は“施設メッセージ”としてインフォメーションコーナーに設置し、館内情報や津波の写真とともに三陸地方沿岸で行われているお祭りやイベントなどの写真を切り替えて表示。「まず、復興に向けて頑張っている今の姿をお伝えしてから、展示をご覧になっていただきたい」という思いを込め、活気と笑顔を取り戻しつつある被災地の今の姿を発信しています。もう1台は“メッセージボード”として、展示を見て感じた思いや被災地へのエール、復興への願いなど来館者からのメッセージを表示しています。展示の最後にタブレット端末型の入力装置が設けられており、書かれたメッセージをディスプレイに伝送。メッセージは被災地復興の後押しになるとともに、書いた方も自分の地域の防災について考えるきっかけになれば、という思いが込められています。

ディスプレイやプロジェクターを駆使して展示をサポート

フルハイビジョンのディスプレイは高解像度はもちろん、自然な発色で長時間見ていても疲れないため、お客様がゆっくりと観賞できると高い評価をいただきました。また、同時に導入したプロジェクター6台は大型シアターで活用し、三陸地方沿岸を襲った津波の実際の映像を上映。津波の脅威や被害の凄まじさを伝えることで、自然災害に対する防災意識を高めてもらうことを目指しています。


写真:インフォメーションコーナー“施設メッセージ ,, として設置された大型ディスプレイ TH-80SF2H

インフォメーションコーナー“施設メッセージ”として設置された大型ディスプレイTH-80SF2H

写真:来館者のメッセージが表示される“メッセージボード”はTH-80SF2Hを使用

来館者のメッセージが表示される“メッセージボード”はTH-80SF2Hを使用

写真:ディスプレイとプロジェクターを駆使して津波のメカニズムや三陸地方の歴史を紹介

ディスプレイとプロジェクターを駆使して津波のメカニズムや三陸地方の歴史を紹介

写真:震災遺物とともにディスプレイで被災前後の映像を表示

震災遺物とともにディスプレイで被災前後の映像を表示

写真:津波の壮絶さを物語る、津波に押し流された消防車

津波の壮絶さを物語る、津波に押し流された消防車

写真:被災地で震災が発生してから復興までの姿を展示パネルと ディスプレイで紹介

被災地で震災が発生してから復興までの姿を展示パネルとディスプレイで紹介

写真:展示の最後に設けられたメッセージボードの入力装置

展示の最後に設けられたメッセージボードの入力装置


導入システム

  • 80V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-80SF2H)×2台
  • 49V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-49SF1HJ)×1台
  • 42V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-42SF1HJ)×2台
  • 32V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-32EF1J)×8台
  • プロジェクター×1式
  • タッチパネルディスプレイ×1式

今後の展望

津波を後世に伝えるとともに、岩手の情報を発信する役割も担いたい

東日本大震災津波伝承館は多くの方に何度でも、少しの時間でも、来て、見ていただきたいという思いから入館料を無料にしています。同館が位置する高田松原復興祈念公園内には、国営追悼・祈念施設や道の駅高田松原、奇跡の一本松など津波被害を受けた震災遺構が複数あります。これからも国、県、市で連携してさらに整備を進め、後世に津波の被害を伝えていくつもりです。また、陸前高田市は岩手県の最南端ですので、南からお越しいただいく際には岩手のゲートウェイになります。そのため、私たちの使命のひとつである復興支援として、県内のさまざまな観光施設やイベント情報を、導入したシステムを利用して発信していきたいと考えています。

写真:東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル 主任主査 熊谷 和典 様
東日本大震災津波伝承館
いわてTSUNAMIメモリアル
主任主査 熊谷 和典 様
※所属は納入時のものです。

お客様紹介

震災の脅威と教訓を後世に伝承し、復興の姿を国内外へ発信

東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)は岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内に、2019年9月22日に開館しました。「命を守り、海と大地と共に生きる~二度と東日本大震災津波の悲しみを繰り返さないために~」をテーマに、震災の脅威と教訓を後世に伝承するとともに、震災を乗り越え復興に取り組む姿を国内外へ発信しています。

■ 所在地:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地(高田松原津波復興祈念公園内)
■ URL https://iwate-tsunami-memorial.jp/

写真:2019年9月に開館した東日本大震災津波伝承館(いわてTUNAMIメモリアル)
2019年9月に開館した東日本大震災津波伝承館(いわてTUNAMIメモリアル)
写真:アクセスマップ

関連機器・サービス

製品写真:TH-80SF2H

80V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-80SF2H)


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49V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-49SF1HJ)


製品写真:TH-42SF1HJ

42V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-42SF1HJ)


製品写真:TH-32EF1J

32V 型フルハイビジョン液晶ディスプレイ(TH-32EF1J)