写真:全日本実業団自転車競技連盟様
写真:全日本実業団自転車競技連盟様

全日本実業団自転車競技連盟様

映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」
KAIROS クラウドサービスを活用して、「自転車ロードレース」のライブ配信を実施。コース内の固定カメラとオートバイによる移動カメラから送信された映像で、迫力あるライブ配信を実現。

課題

今まで全日本実業団自転車競技連盟様のロードレースのライブ配信は、膨大な予算がかかるオートバイなどによる移動カメラの映像が使えなかった。そのため、移動カメラの映像を交えた迫力のあるライブ配信は大きな課題だった。

解決策

オートバイによる移動カメラ映像をはじめ、固定カメラの映像、解説者の映像などもクラウドに伝送し、クラウド上でスイッチングを行う方式に変更。コース上の固定カメラをケーブルで配線する必要がなくなり、低予算で本格的なロードレースのライブ配信を実現した。

選手の表情やフォーム、チーム間の駆け引きなど、並走する移動カメラで迫力ある映像をライブ配信できるようになり、選手のモチベーションアップやファン層拡大に大きく貢献しています。

全日本実業団自転車競技連盟 理事長 安原 昌弘様
全日本実業団自転車競技連盟様

背景

予算的に難しかった移動映像による迫力あるライブ配信を実現

「ツール・ド・フランス」など海外では、自転車のロードレースはメジャースポーツになっています。そのため、膨大なコストをかけてテレビ放送やライブ配信が行われ世界中のファンを魅了してきました。日本でも、全日本実業団自転車競技連盟様を中心に、数々のロードレースが行われていますが、まだメジャースポーツにはなりきれていないため、大きな予算をかけてライブ配信をすることは難しいのが現状です。これまでも、固定カメラだけの配信は行ってきましたがKAIROS クラウドサー ビスを導入していただき、状況は一変。オートバイによる移動映像を交えたクラウド上でのスイッチング作業が可能となり、迫力あるライブ配信を展開することにつながりました。


システム活用の概要

ケーブル設置作業が不要となり、予算的に不可能だった移動映像も可能に。 見応えのあるライブ配信を実現

今回の自転車のロードレースは1周7kmもあるコースを周回するレースです。固定の中継ポイントまでケーブルを引き回すには、丸一日かかってしまうほどの作業が必要です。加えて、従来のスイッチャーなどの機材もセッティングが大変で、かなりコストもかかっていました。ところが、KAIROS クラウドサービスを導入したことで、ケーブルレスを実現。 放送業務用の機器のセッティングや接続も不要となり、大幅な作業/人員削減、コスト削減が可能になりました。しかも、バイクでの移動カメラの映像もクラウドに送信するだけで、映像に組み込めるようになり、見応えのあるライブ配信の実現につながりました。

ケーブルレスによりオートバイからの迫力ある移動映像のライブ配信を実現
ケーブルレスによりオートバイからの迫力ある移動映像のライブ配信を実現。

導入後の効果

ライブ配信の充実で参加選手のモチベーションアップ、ファン層の拡大に大きく貢献

全日本実業団自転車競技連盟様から評価いただいたポイントは、下記の3点です。これまでできなかった移動映像入りの配信を実現したことで大きなメリットが生まれたことを高く評価していただきました。

①大幅な省力化に加え事前に充分な準備ができ、現場の慌ただしさを解消
②移動映像のあるライブ配信は選手にもファンにも大きなメリットが
③編集機能は充分。タイムラグも問題ないレベルでスムーズなスイッチングが可能


①大幅な省力化に加え事前に充分な準備ができ、現場の慌ただしさを解消

KAIROS クラウドサービスの導入は、大幅な省力化やコスト削減につながるというメリットのほか、「現場での配信の作業を事前の準備段階で済ませられる」という大きなメリットもあります。現場に行く前に、事前にクラウド上でさまざまなセッティングを済ませておくことができるため、慌ただしい現場での設定や調整作業から解放され、不安なくイベント当日を迎えられることです。「配信のための各種設定の他に、固定カメラやオートバイから撮影する移動カメラとの接続もあらかじめ設定しておけるので、現場に行って「配信スタート」のボタンを押せば、すぐ配信が可能な状態になります。その意味でも、ライブ配信の可能性を大きく広げる革新的なサービスだと思います。」(トライアンフ株式会社 映像技術部 部長 佐々木 道雄様)

写真:固定・移動カメラともにクラウドにアップする機材はバッグに収まる軽装備
固定・移動カメラともにクラウドにアップする機材はバッグに収まる軽装備。

②移動映像のあるライブ配信は選手にもファンにも大きなメリットが

ライブ配信で移動カメラの映像を頻繁に使うことは、選手にとっても、ファンにとっても、大きな意味を持ちます。これまでは、選手のアップ映像は、レース後に編集されたハイライトシーンの映像に出てくるだけで、ほんの短い間しか映らないのが現状でした。ところが、レース全部を中継映像で見せるライブ配信では、レース中の選手の表情やテクニックをアップで見られる時間が長くなります。選手にとっては、配信を通してチームや自分をアピールすることができ、ファンの拡大につながります。また、ファンにとっては、今までは見られなかった、選手の息遣いやチーム同士の熱いせめぎ合いが、至近距離の映像で見られるため、現地に行っている人も、行けなかった人も、レースに没入することができます。さらに、ライブで選手の様子を見られることのメリットは、監督にもあります。「ライブ配信は、スポンサー獲得やファンづくりにつながるだけでなく、世界のメジャーなレースのように、チームの監督がレース中の配信映像を見ながら、戦略を組み立て、指示やアドバイスができるのも計り知れないメリットだと思います。 (全日本実業団自転車競技連盟 理事長 安原 昌弘様)

レース中の選手の表情やテクニックを移動カメラが撮影
レース中の選手の表情やテクニックを移動カメラが撮影。

③タイムラグも問題ないレベルでスムーズなスイッチングが可能

ネットワークを使ったシステムの場合、タイムラグはつきものです。おそらく、5秒、10秒のタイムラグだった場合は、スイッチングだけではなく、カメラマン側にも影響が出てしまうこともあります。「KAIROS クラウドサービスを使ってみた実感としては、せいぜい1秒、2秒のタイムラグですから、完全な許容範囲だと感じました。慣れてしまえば問題がないレベルだと思います。」 (トライアンフ株式会社 映像技術部 部長 佐々木道雄様)

スイッチングのタイムラグは問題ないレベル
スイッチングのタイムラグは問題ないレベル。

お客様の声

新型コロナの影響で、連盟への登録者は減少してしまいました。その減少分を埋め、さらに、日本の自転車ロードレースの競技者人口を増やす切り札が、迫力のあるライブ配信だと考えています。「ツール・ド・フランス」は知っていても、国内でも同じようなレースが行われていることを知らない人たちが多くいるのが現状です。まずは、その人たちに、ロードレースの世界を知ってほしい、この素晴らしさを体感して欲しい、と思っています。そのために、ライブ配信が不可欠なのです。また、現在、競技に参加している選手たちの口コミやSNSから、レースのファン層を広げるためにもライブ配信は効果的に働きます。カッコよさ、レースの駆け引きの面白さが伝わってくるからです。そこから「自分も参加したい、自分の子供をロードレーサーにしたい」という声が生まれてくることを心から願っています。

写真:全日本実業団自転車競技連盟 理事長 安原 昌弘様
一般社団法人
全日本実業団自転車競技連盟 理事長
安原 昌弘様
※所属は納入時のものです。

従来使用してきたスイッチャーに比べ、KAIROS クラウドサービスには、充分な機能が揃っています。クラウド上での作業になりますから、操作性が違いますが慣れてしまえばそれほど難しいものではありません。加えて、クラウドを使うことによるメリットがとても大きいと感じています。従来はこのような伝送を行う場合、受信側には必ずネット設備の管理者がいないとできませんでした。それがクラウドを使うことによって、そのようなスタッフが必要なくなりました。IP接続を理解できている人だったらすぐに使えるのがいいですね。

写真:トライアンフ株式会社 映像技術部 部長 佐々木 道雄様
トライアンフ株式会社
映像技術部 部長
佐々木 道雄様
※所属は納入時のものです。

関連機器・サービス

概念図

映像制作ソリューション KAIROS クラウドサービス

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