カトーエン・ナシー様
導入の背景
タフパッド FZ-M1を最大限に活かした倉庫管理
カトーエン・ナシー様では、近年のIT技術の進歩に伴って、すべての業務プロセスで無駄をなくし、生産性の向上を図りたいと考えていました。スキャニング&モビリティープロジェクトチームのマネージャー、ジミー・ドゥージ氏によると、使用していたデバイスが、最新の技術とは徐々にそぐわなくなっており、作業の無駄が生じることが多くなっていました。既存のWMSでは、紙の書類を用いてデータを入力していましたが、タフパッド FZ-M1で導入した新しいWMSはオンライン上でデータを入力できるため、入力作業が非常に簡単になりました。オンラインでのデータ入力によって、データの重複入力や入力ミスを大幅に減らせるようになったのです。
導入のメリット
専用カーマウンターの導入で安全性と生産性が向上、どんなシーンでも安心して使えるタフパッド FZ-M1
カトーエン・ナシー様では、タフパッド FZ-M1の採用にあたり、デバイス市場の徹底的な調査を行いました。採用の決め手となったのは、タフパッド FZ-M1の軽さ、高性能なスキャナー、そして、一日中安心して使用することができる大容量バッテリーです。加えて、どんな状況でも画面が見やすい視認性の高さも大きな要因となっています。フォークリフトの操縦オペレーターは屋内、屋外へ繰り返し移動し、作業環境の明るさが頻繁に変わるため、どんな状況でも見やすい画面は必要不可欠です。
カトーエン・ナシー様では、タフパッド FZ-M1を個々のフォークリフトに固定していないので、万が一、フォークリフトが故障した場合でも、操縦オペレーターはタフパッド FZ-M1本体をフォークリフトから取り外して、別のフォークリフトで作業を進めることができるのです。カトーエン・ナシー様で使用されているフォークリフトには、タフパッド FZ-M1を安全に使用できるように、タフパッド FZ-M1専用のカーマウンターが設置されています。カート・ヴァン・ロイエン氏は、このカーマウンターの安全対策は完璧で、フォークリフトにとって理想的だと考えています。
フォークリフトには、他の車両のように振動を和らげるサスペンションがないため、振動への対策は非常に重要です。カトーエン・ナシー様では以前、簡易な車載スタンドに、かなり重いデバイスを載せて作業を行っていました。そのため、デバイスやフォークリフトの故障が毎週のように発生し、その結果、生産性の低下は避けられない状況でした。タフパッド FZ-M1と専用カーマウンターを導入後、以前のような故障は全く起こっておらず、スムーズに作業を進めることができています。
新しいデバイスの採用にあたっては、デバイスのネットワーク接続の良さが最重要だと考えていたカトーエン・ナシー様では、屋内外を問わず、あらゆる倉庫に、Wi-Fi環境が整備されています。フォークリフトの操縦オペレーターが積み下ろし作業を終えて、次の指示を受け取る際、タフパッド FZ-M1に新たな指示が自動的にダウンロードされるため、操縦オペレーターは各作業を進める度にわざわざネットワークに接続する必要がありません。また、突然ネットワーク接続が途切れてしまっても、積み下ろし作業に影響を与えることはありません。操縦オペレーターはオフラインでも作業を続けることができ、再度Wi-Fiに接続されると同時にすべてのデータが再び同期されます。
タフパッドを活用したこれからの展望
タフパッドを活用したこれからの展望「新システム」=「新しい働き方」だからこそ、現場の声に徹底的に耳を傾ける
この新しいWMSを本格的に展開するためには、操縦オペレーターが新たなシステムを容易に受け入れられることが重要だと考えていました。そのため、操縦オペレーターが、できるだけ早い段階でタフパッド FZ-M1の導入プロセスに関わることができるように配慮しました。ソフトウェアの開発だけでなく、デバイス自体の選定段階においても操縦オペレーターの意見を積極的に取り入れ、反映しました。操縦オペレーターが新しいWMSを最大限活用し、職場での新しい働き方を受け入れるためには、操縦オペレーターの意見や感想に徹底的に耳を傾けることが必要不可欠だと判断したためです。
カトーエン・ナシー様はタフパッド FZ-M1の導入に伴う、新しいWMSや新しい業務プロセスに大変満足しており、他部門においても新システムを展開していく予定です。
現在、貯蔵庫部門でも新しいWMSを試しています。複数の貯蔵庫では電子キーが備え付けられており、この電子キーは貯蔵庫に記載されたバーコードによって操作・管理されているため、商品を間違って他の貯蔵庫に入れる可能性はなくなるだろうとジミー・ドゥージ氏は非常に期待しています。
タフパッド FZ-M1を用いた新しいWMSの導入テストは順調に進んでおり、カトーエン・ナシー様ではすべての貯蔵庫に新システムを展開し、業務の効率化を行いたいと考えています。