湖南広域消防局 災害管制課様
琵琶湖の東南に位置する草津・守山・栗東・野洲の4市を管轄する湖南広域消防局様には、現場活動を展開する「中消防署」、施設の見学等を通じて防災の啓蒙を行う「広域市民防災センター」、そして119番通報の受付・指令を担う「災害管制センター」の3組織が集約されています。今回機器を導入いただいた災害管制課様は、「こころに安心 ひとに安全 まちに快適」のスローガンを掲げ、市民の生命と財産を守る消防・救急活動の司令塔として活動されています。
導入の経緯
設備刷新のタイミングでマルチスクリーン対応液晶ディスプレイへ
湖南広域消防局 災害管制課様では、地域の消防活動に寄与する高機能消防指令システムを運用されています。この度、納入された大型マルチスクリーンは、そのシステムから配信される情報を余すところなく映し出すために採用されたものです。一般的に消防局では10年を目処にシステム機器を刷新しますが、以前の指令室で使用されていたプロジェクターは12年を経過していたため、急ぎリプレイスの検討が行われました。製品提案では、当社および他社の製品を並べてデモンストレーションを実施され、
- 発色がとても鮮やかで高精細であること
- 指令室の両端からも見渡せるほど視野角が広いこと
- ベゼル幅が狭く映像表示の妨げにならないこと
- 連続稼働でも機器の発熱をほぼ感じないこと
- アンチグレア処理で照明の映り込みが少ないこと
など、当社マルチスクリーンの特長を評価いただきご採用いただきました。「非常に見やすく端から眺めてもストレスを感じません。『このディスプレイだったら、毎日業務にあたる職員達にも納得してもらえる!』と決断しました」と、災害管制課 課長 今井康夫様より導入の経緯を伺いました。
システムの紹介
刻々と変化し続ける情報や動画も鮮明に
指令室に設置された縦2面×横8面で構成される大型マルチスクリーンは、4ブロックに分け表示が行われています。中央左は119番通報の着信状況、中央右は災害発生地点の地図、右端は出動隊の編成状況や車載カメラの映像など、左端はテレビ放送4局を映し情報収集に務められています。システム側との親和性も問題なく、操作系との連携もスムーズに行えるとのことです。導入後は車載カメラや出動隊員が撮影したスマートフォン動画も鮮明に表示。指令室から現場の情報を客観的に把握できるようになりました。「新しい指令システムで実現したかったのは『情報の見える化』です」とお話される今井課長。視認性に優れたマルチスクリーンが情報の共有を促すとともに、指令室と現場を双方向で結びます。
優れた視認性と高い信頼性を両立
指令室には5台の指令台があり、24時間365日、119番通報の対応にあたられています。そのため5台いずれの場所からも、しっかりと表示された内容を確認できることが大切です。TH-55LFV6Jは高解像度IPSパネル技術により、斜め方向からでも無理なく必要な情報が得られます。さらにアンチグレア処理によって照明などの映り込みを低減できるため、室内のどの場所からでも高い視認性が確保されています。また指令室においては、連続稼働における耐久性もひときわ重要です。「一般企業などは1日8時間の運用ですが、我々の1日はそのまま24時間。通常の3倍も稼働させるので、耐久性や信頼性も機器選定の大きなポイントでした」と、久川課長補佐。高耐久性能を備えたパネルや電子部品により、確実なシステム運用をサポートできるのも当製品の大きな強みです。
自然な映像表示で導入後もスムーズに運用
今回のリプレイス以前はプロジェクターでのマルチビジョンシステムであったため、導入後は画面の継ぎ目(ベゼル)が気になるのではないか、という心配もあったそうです。しかしディスプレイ間の目地幅はわずか3.5 mmの超狭額縁デザインのため、職員の皆様からも「まったく気にならない」「画面が明るく見やすくなった」という言葉をいただいているようです。また新指令室のレイアウトを検討する際は、マルチスクリーンの奥行が少なくて済むのも、ディスプレイならではの利点と感じられたそうです。その結果スペースを有効活用できた、ともご感想をいただきました。
主な納入機器 ソリューション
- マルチスクリーン対応 液晶ディスプレイ TH-55LFV6J ×16台