NTA Precision Axle Corporation様
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NTA Precision Axle Corporation

溶接電源別置きロボット GⅢ(回転TIGフィラー仕様)
外部業者で行っていた手作業の「肉盛り溶接」を自動化!
1年半で投資費用の回収に成功した自動化ソリューション

課題

バリ抜きに使用する摩耗した「ブレード」の再生を外部業者に委託していたが、リードタイムも長く、高いコストを支払っていた。

解決策

セル型溶接ロボットシステムを導入して内製化することで、リードタイムも数日に短縮、投資費用も1年半で回収することに成功。

セル式のロボットシステムは設置も楽で、レイアウトを考える必要もなかったので、溶接ロボット初導入のハードルが大きく下がりました。

NTA Precision Axle Corporation ゼネラルマネージャー 山本 真司様

背景

外部業者への委託作業を内製化し、コスト・納期・工数・品質を改善するため

私たちは自動車のシャーシとホイールを繋げるハブベアリングの前工程を担当している会社で、鍛造・旋盤・熱処理をして完成したものをお客様に納入しています。その鋳造の中で出てきたバリを取り除く「ブレード」の再生を外部業者に委託していましたが、外部業者では手溶接で肉盛り溶接をしていたためコストも納期もかかり、品質にばらつきもあったため受領後の修正も必要でした。更にはトラブルも発生してきたので、安定生産に向けては内製化を含めた改善を進める必要がありました。色んなサプライヤーに相談してもどこも経験がないためか乗り気ではなく、困っていたところで「ぜひやりましょう」と言ってくれたのがパナソニックさんでした。(ゼネラルマネージャー山本 真司様)


導入理由

外注費用の削減・納期の短縮・品質問題を改善するため

もともとの外部業者では熟練の溶接作業者が手盛り溶接をしていましたが、肉盛り溶接にはどうしても30分以上かかっていました。加えて品質もばらつき、きれいに盛れておらず、不均一なときもありました。そしてその外部費用も削減する必要があり、これらをまとめて改善するために溶接ロボットの導入に取り組みました​。(テクニカルコーディネーター 伊藤 智也様)

スケジュールをコントロールして高効率な生産を実現するため

自動車業界は常に浮き沈みの激しい業界なので、突然ピークがやってくることもあります。 そのような場合でも材料や生産工程をコントロールできる状況にして高効率な生産を実現しなければなりませんが、これまで「ブレード」の修理は外注しておりその管理も大変でした。外注先とのやりとりにも時間がかかっていたため、自社内でスケジュールをコントロールできる溶接ロボットの導入を進めました。(アシスタントマネージャー Andrew Murrell様)


導入後の効果

初期の想定を上回る投資効果、1年半で投資回収を実現!労働力不足にも「自動化」で対応!

最初は溶接ロボットの知識がまったくありませんでした。パナソニックさんと色々とシミュレーションすると、外に支払う費用も減る、不良率も下がる、在庫金額も下がる、納期も短くなる、とトータルでみたら決して高い投資ではないことがわかり、即断しました。元々は3年ぐらいでペイするつもりで計画していましたが、実際の効果は想定を上回り、実際計算してみると1年半ぐらいでペイしていました。それぐらい投資効果が大きかったので2台目もすぐに検討を始め、今では2台のロボットを使用して労働力不足を補っています。(ゼネラルマネージャー山本 真司様)

リードタイムを1/3以下に短縮、ボタンを押すだけで簡単な作業に

これまで長い時間かかっていた作業を短縮するだけでなく、均一で美しい仕上がりにできることは衝撃的でした。更に、一度ティーチングでプログラムを作ってしまえば、あとはセッティングしてボタンを押すだけの簡単な作業になり、作業者は他の仕事もできるようになったのでとても作業効率が向上しました。これまであった後工程の工数も減らすことができたので、とても助かっています。技術的な問合せにも迅速に対応いただけますし、パナソニックさんの手厚いサポートにも感謝しています。​(テクニカルコーディネーター 伊藤 智也様)

廃棄するスクラップの量も大幅削減

今は溶接ロボットを導入して自分たちのコントロール下に置くことで、スクラップする量も大幅に削減することができました。ティーチングもとても簡単で理解しやすかったので、我々の従業員もハッピーです。(アシスタントマネージャー Andrew Murrell様)


写真:NTA様ではセル型(箱型)のロボットシステムを2式導入中
NTA様ではセル型(箱型)のロボットシステムを2式導入中。治具で固定したワークをパナソニック製ポジショナーで回転させ、均一な溶接を実現。
写真:TIGロボットで溶接された「ブレード」のワーク
TIGロボットで溶接された「ブレード」のワーク。
写真;溶接ロボットを動かすためにティーチング
溶接ロボットを動かすためにティーチング。困ったことやトラブルがあれば現地のサービスマンが即座に対応。

NTA導入事例

納入機器

溶接ロボットシステム × 2式

  •  TL-1800G3+300BP4 回転TIGフィラー仕様
  •  TM-1400WG3 TAWERS
     

お客様の声

「自動化」「ロボット化」のスキルをもつ人材育成

今は単純にワークの形に添ってロボットを動かしていますが、最終的にはピンポイントで肉盛りして加工することも、せっかくロボットを導入したので検討したいと思います。スキルに頼らない、誰でも作業できる環境を作るエンジニアのスキルアップを目指したいと考えております。

山本 真司様
NTA Precision Axle Corporation
ゼネラルマネージャー
山本 真司様
※所属は取材時のものです。

導入後も安心、電話1本で問題解決

初めての溶接ロボット導入で不安もありましたが、複雑な内容などわからないことがあればパナソニックのサービスマンの方に電話してすぐに解決してくれました。いきなり電話をかけても不在ということがなく、どのタイミングでも対応してくれるところが、とても助かっています。

伊藤 智也様
NTA Precision Axle Corporation
テクニカルコーディネーター
伊藤 智也様
※所属は取材時のものです。

ベンダーと良好な関係を築き、市場の声に応える

ベンダーと良好な関係を築くことは、私たちのお客様からの要求を満たすためにも、とても重要です。私たちにはよい関係をもった歴史あるベンダーが複数ありますが、今後はパナソニックとも良好な関係を構築して市場の要望に応えていきたいと思います。

Andrew Murrell様
NTA Precision Axle Corporation
アシスタントマネージャー
Andrew Murrell様
※所属は取材時のものです。

お客様紹介

NTA PRECISION AXLE CORPORATION様はNTN株式会社と高雄工業株式会社、アサヒフォージ株式会社との合弁会社であり、ハブベアリングの製造前工程を担っています。 高度な製造技術によりハブベアリングの更なる小型・軽量化を進め、私たちが乗る自動車の燃費や乗り心地向上を支えていただいています。

NTA Precision Axle Corporationアメリカ イリノイ州 キャロルストリーム
NTA Precision Axle Corporation
アメリカ イリノイ州 キャロルストリーム

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