平昌2018冬季オリンピック・パラリンピック

PASSION. CONNECTED.
AT PYEONGCHANG 2018

イベント韓国

平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックで情熱の結晶に輝きをあたえる、パナソニックのトータルソリューション。

平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックが、"Passion. Connected.（ひとつになった情熱）"をテーマに、2月9日から2月25日までと3月9日から3月18日までの計27日間にわたり、韓国の平昌郡を中心に開催されました。

平昌2018冬季オリンピック開催初日、体感温度が氷点下10 度前後となった厳しい寒さの中、開会式を支えたのがパナソニックの映像機器です。パナソニックは開閉会式向けに、曲面や凸凹面にも歪みのない映像を投写する30,000 lmクラスの高輝度レーザープロジェクターを約80台納入。高輝度・高コントラストで動きの激しい映像もはっきりと映し出し、ダイナミックで幻想的なプロジェクションマッピングで観客と世界中の視聴者を魅了しました。

また、映像機器とともに音響機器も提供。さらに、パナソニックはチーム一丸となって、機材の設置や映像演出、システム運営、会場のオペレーション・メンテナンスを含めた映像ならびに音響、放送機器のトータルソリューションを提供し、大会の運営をサポートしました。

インタビュー

スポーツを通じて世界平和を実現する

オリンピックが掲げるこの理念に賛同したパナソニックは、1988 年のカルガリー冬季オリンピック以来、ワールドワイドオリンピックパートナーとして四半世紀にわたり大会をサポートしてきました。“Sharing the Passion”をスローガンとして、最先端の技術とソリューションで、オリンピックを通じて生まれる感動を世界中の人々と共有。スポーツを愛するすべての人の思いをひとつにすることで、世界中に感動をお届けしてきました。

パナソニックは本大会のオープニングセレモニーでも、会場全体を美しく彩る演出を、高輝度プロジェクターで支えました。機器提供だけでなく、会場でのオペレーションやメンテナンスも行い、パナソニックの最先端技術とトータルソリューションでセレモニーをサポート。その他にもさまざまな会場に、LED大型ビジョンや大型音響装置RAMSA、臨場感を伝える放送用カメラなど、選手や観客を盛り上げるための機器を納入しました。

開会式翌日には国際オリンピック委員会のバッハ会長がインタビューで次のように述べています。「IOCとパナソニックとのパートナーシップは非常に強く、固い絆で結ばれています。パナソニックの技術は重要な役割を果たし、会場にいたお客様や世界中の視聴者を盛り上げました。パナソニックはA Better Life, A Better World の実現を目指しています。そしてIOCはスポーツを通じてA Better Life, A Better Worldの実現を目指しています。この意思や価値観が合うからこそ、一緒にオリンピックムーブメントを更に素晴らしい活躍、貢献へと導くことができると思います」

トーマス・バッハ氏（国際オリンピック委員会会長）

セレモニーを彩るプロジェクションマッピング

本大会のセレモニーで約80 台を納入し、オリンピックではじめて本格使用されることになった、30,000 lm クラスの高輝度プロジェクター PT-RZ31K / RQ32K。他社製品と比べてサイズも重量もほぼ半分になり、省スペースや設置の低コスト化を実現しただけでなく、光源を従来のランプからレーザーにしたことで、飛躍的に信頼性が向上し、安定した運用を可能にしました。

映像演出を手がけたテクニカル・ディレクター Patrice Bouqueniaux 氏は、「マイナス25度以下になることも想定される平昌の屋外会場において、大規模な設備で映像を再現するには最高レベルの技術が必要です。そして最高レベルのものを作り上げるには、熟練した技術者の協力が欠かせません。リオでもそうでしたが、平昌でも卓越したスキルを提供いただきました。これはプロジェクションのF1レースのようなもの。この経験があれば、どんなイベントも今後問題なく実現できるでしょう」と述べています。

厳しい設置環境に対応する高信頼性

極寒の中で機器のダメージを防ぐため、スタジアム内に「キャビン」と呼ばれる小屋を設け、その中にプロジェクターを設置。温度管理を徹底し、設置や運用、保守プロセスの面でも式典や氷上の祭典をサポートしました。

さまざまなシーンに対応

平昌オリンピックの五角形の形に沿ってSOLID SHINEレーザープロジェクターを設置し、5方向から様々な投写パターンの映像演出を行うことで、運用が難しい使用環境の中でも映像が途切れるといった問題もなく、セレモニーの成功を導きました。

平昌2018冬季オリンピック開会式

東洋の陰陽五行思想にちなみ、五角形に造られた平昌オリンピックスタジアムで、「平和への前進」というコンセプトのもと幕を開けた開会式。大会マスコットのモチーフでもあり東洋の守護神とされる白虎が見守る中、5人の子ども達が平和実現への答えを探し、冒険しながら未来へと歩んでいくストーリーが展開されました。SOLID SHINEレーザープロジェクターPT-RZ31K/RQ32Kは、セレモニーの最後まで映像が途切れるといったトラブルなく、高輝度・高解像度でコンセプトに生命を与え、光の芸術で迫力ある映像演出を実現しました。

納入機器: PT-RQ32K, PT-RZ31K

平昌2018冬季パラリンピック開会式

人々の魂を揺さぶる祭典の幕開け

平昌2018冬季パラリンピックの開会式が、3月9日夜に行われました。氷点下のなか選手たちが行進し、冬の祭典が開幕。冬季大会では過去最多となる49カ国・地域を代表する約570選手が、3万5千席の観客席を備えた平昌オリンピックスタジアムに集い、観衆の大歓声に迎えられました。鮮やかな映像、照明、音楽、ライブパフォーマンスが融合した開会式での幻想的な演出を支えたのは、卓越した技術を誇る30,000lmクラスの高輝度SOLID SHINEレーザープロジェクターです。太鼓の音と光が渦巻くなか、民族衣装を着たパフォーマーがダンスを披露。聖火が再び灯され、夜空を花火が彩り、会場は熱狂に包まれる盛り上がりを見せました。選手たちの気高さと勇気、不屈の精神、そして平和のもとに世界をひとつにするスポーツの力を尊ぶにふさわしい演出にあふれた幕開けとなりました。

平昌2018冬季オリンピック閉会式

17日間の熱戦に幕を閉じた25日の夜、閉会式では「未来の波（THE NEXT WAVE）」をテーマに、今までの型を破り前進する挑戦心が伝えられました。
選手団、関係者、ボランティア、観客がひとつになった最後の夜、プロジェクションマッピングや照明で彩られた平昌の舞台は盛大な花火を背景に、世界で一番美しい雪花となり輝きました。

納入機器: PT-RQ32K, PT-RZ31K

平昌2018冬季パラリンピック閉会式

パラリンピックのスターたちよ、いつまでも

平昌2018冬季パラリンピックの成功を祝い、華々しく締めくくった閉会式においても、パナソニックは、映像機器や音響機器、放送機器、テクニカルサポートを提供。10日間にわたって繰り広げられた熱戦は、勝利も敗北も同じように観客を魅了し、世界中の人々の心に感動が刻み込まれました。この精神を見事に表現したのが、閉会式で披露された朝鮮半島の民謡『アリラン』です。30,000 lmクラスのSOLID SHINEレーザープロジェクターが音楽に彩りを添え、星々のように明るく輝いたアスリートたちの姿を照らし、感動的なフィナーレを演出。国際パラリンピック委員会（IPC）のパーソンズ会長がスティーブン・ホーキング博士を追悼し、博士の「足元ではなく星を見よ」という言葉を引用した挨拶で平昌2018冬季パラリンピックは幕を閉じました。選手たちの勇敢な精神が世界中のスポーツファンに感動を与えた祭典を締めくくる、印象的な一夜となりました。

納入機器: PT-RQ32K, PT-RZ31K