荷仕分け支援システム
Visual Sort Assist®
概要
荷仕分け支援システムVisual Sort Assist®(VSA)は、手作業による荷物仕分け作業の効率化を、既存の設備を使いながら実現できる物流向けソリューションです。パナソニックの物体認識技術とプロジェクションマッピング技術を組み合わせて、目視による荷物の仕分け作業時間を大幅に短縮します。
Visual Sort Assist の仕組み
※クリックで動画を再生します
●「Visual Sort Assist」は、パナソニック株式会社の登録商標です。
課題
手作業による仕分けが行われている物流倉庫では、配送先の書かれたラベルをひとつひとつ作業員が目視確認しているため、必然的に仕分け作業に時間を要します。また、作業員はラベルの読み方や仕分け方法などを覚える必要があり、それらの研修を終えた作業員しか仕分け作業に従事できません。今後、拡大する外国人労働者や臨時作業員などへの教育時間の短縮や、作業効率を向上させる改善が求められています。
ソリューション
パナソニックの荷仕分け支援システム Visual Sort Assistは、荷物に貼られたバーコード情報を元に投影する仕分け情報を決定し、プロジェクションマッピングでベルトコンベアー上に流れている荷物を追従しながら、荷物上に大きく仕分け指示を投影します。投影する仕分け指示は、認識しやすいように矢印やアルファベットなど任意の映像が利用できます。作業員は、その映像を認識するだけで直観的に仕分けができるようになり、作業の効率化と省人化によるコスト削減を実現します。
導入前
目視による荷仕分け作業は、ラベルの記載内容を確認するのに時間がかかります。
また、ラベルの読み方や荷仕分け方法の研修が必要です。
導入後
矢印やアルファベットまたは色分けなど、見てわかりやすいパターンが荷物に投影され、直観的な仕分けが可能になります。作業員はその記号に従い仕分けをするだけです。複雑な研修を行う必要もなく、作業の効率化につながります。
導入のメリット
・設備を刷新する必要がなく、既存設備に「荷仕分け支援システム」の追加が可能
・手動荷仕分け作業の高効率化
・手動荷仕分け作業のミスを削減
・荷物ラベル内容を理解するための作業員教育の削減
特長
荷仕分け情報を投影
3Dセンサーとカメラが荷物の形と位置を認識し、ベルトコンベアーで運ばれる荷物を追従しながらプロジェクターにより、仕分け情報を対象荷物上に投影します。
作業分析を可視化
検出した荷物数に基づき、各仕向先ごとの物量と処理結果をダッシュボードに表示。仕分け作業の進捗状況確認が可能となり作業分析を容易にします。
システム構造
※「μSockets」は、パナソニックが提供するB2B向けIoTサービスです。
物流倉庫での活用例
仕分け作業
手作業での荷仕分けをするための特別なスキルが不要となり、誰でも荷仕分けを簡単に行えます。これにより、作業員の配置を柔軟にでき、繁忙期などでは簡単に荷仕分けの人員を増やすことが可能です。
ピッキング作業
お客様から注文された商品情報を配送箱の前に映し出すことにより、箱詰め時に商品ストック棚から取出した商品が、注文内容とあっているかその場で確認が簡単にでき、商品の取り間違いを防ぐことができます。
仕様
設置環境 | 設置場所 | 屋内 |
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動作温度 | 0 ℃~35 ℃ | |
ベルトコンベアー周辺照度 | 120 ルクス ~ 1,200ルクス | |
設備条件 | 天井高 | プロジェクターをコンベア表面から高さ 2 m 〜 3 mに設置するスペースが必要 |
電源設備 | 単相 100 V 50 Hz/60 Hz、 2,500 W (基本システム使用時) | |
その他 | ・ベルトコンベアーエリアにフレームの設置が必要 ・ベルトコンベアーエリアまたは、投影場所ごとにクライアントPCの設置が必要 ・3Dセンサーで赤外線を使用するため、赤外線装置は本システムの影響を受けることがあります |
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投影可能な荷物 | サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) |
最小:100 mm × 100 mm × 100 mm 最大:800 mm × 800 mm × 800 mm |
荷物の種類 | 段ボール(無反射、不透明) (金属や、鏡面、つやのある包装、アクリルなど透過性のある物質は、画像認識されない可能性があります) |
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使用可能なコンベアー | ベルト幅 | 1 mまで(応相談) |
ベルトの種類 | 無反射性ベルト | |
ベルトの長さ | バーコードリーダーから第一投影エリアまで一定の距離を置く必要あり (一定の距離は宛先管理サーバーの配送情報取得時間によります) |
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ベルト速度 | 1.0 m/秒以下 (映像投影はベルト速度の変化に自動対応します) |
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稼動条件 | バーコードラベル | 荷物の仕分け情報を認識するための、荷物用バーコードラベルが必要です |
荷物間の距離 | 5 cm以上 (荷物間の間隔が狭い場合、荷物が正しく認識されない可能性があります) |
ご購入に関して
- 本システムの発売時期は、2021年度下期を予定しています。
- 導入に関するご相談は・ご質問は、こちらまでお問い合わせください。