業務用音響機器システム

TOKYO 2020 スペシャルサイト

競技・セレモニーを盛り上げる迫力のサウンド

プロジェクター、ディスプレイに加え、音響システムの分野でもパナソニック製品が活躍。全国42会場に設置された「RAMSA」ブランドの大型ラインアレイスピーカーが、クリアな大迫力サウンドで競技やセレモニーを盛り上げました。美しく幻想的な音楽が奏でられた開会式に始まり、サウンド演出が競技の一部をなすアーバンスポーツでも圧倒的なパフォーマンスを発揮。音とスポーツが融合する革新的なソリューションを通し、スポーツイベントの新たな可能性を切り拓きます。

開閉会式セレモニー | オリンピックスタジアム

開閉会式セレモニーを「音」の観点で振り返ると、日本の伝統音楽だけでなく、ゲーム、アニメ、電子音楽といったポップカルチャーへの言及も多く見られ、SNSを中心に大きな盛り上がりを見せました。パナソニックのRAMSA大型ラインアレイスピーカーは、日本を象徴するこれらの音楽を美しく、そしてダイナミックに表現するため、会場となったオリンピックスタジアムの音響演出を担いました。常設248台（8連式 x 24基、4連式 x 14基）のラインアレイスピーカーWS-LA4WPに加え、さらに迫力を増すため、スピーカーを追加納入。選手、スタッフ、視聴者が一体となるようなセレモニー演出に貢献しています。

空間ごとに求められる音を丁寧に検証し、その会場に最適な「音」づくりを追求する「RAMSA」の提案力。これは1979年に開発が始まり、長野1998大会で初めてオリンピック・パラリンピック競技大会に導入されて以来、「RAMSA」ブランドが一貫して大切にしてきたアイデンティティです。今回の会場となったオリンピックスタジアムは、「杜のスタジアム」と言われるように、木材を多用した設計になっており、「日本らしさ」が随所に散りばめられています。パナソニックは、こうしたさまざまな要因に配慮しながら、スピーカーの提供だけでなく、設計、施工・設置、保守運用までをトータルに担い、セレモニーに最適な音環境構築に貢献しました。

[納入機器]
RAMSAラインアレイスピーカー WS-LA4WP x 約248台（仮設除く）

[設置会場]
オリンピックスタジアム

東京2020 オリンピック開会式

体操競技 | 有明体操競技場

体操競技場の天井に設置された
WS-LA500AWP/WS-LA550AWP（6連式）

会場のどこにいても均一に聞こえるスピーカー配置を提案。

体操やボッチャの会場となった有明体操競技場には、ラインアレイスピーカーWS-LA500AWP/WS-LA550AWPを64台と、バスレフ型2ウェイスピーカーWS-AR200を8台導入。美しい演技にふさわしいクリアなサウンドを届けるとともに、競技の合間にも音楽を流すことで、選手や大会関係者がリラックスできる雰囲気づくりを可能にしました。

体操競技では、女子は「ゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台」の4種目が行われますが、そのうち音楽が欠かせない役割を担うのは、「ゆか」種目です。静かな環境で行われる男子と違い、女子の「ゆか」では、選手が選んだ曲目に合わせて演技が行われます。音楽も含めて採点対象となるため、審査員、コーチ、その他会場の誰が聴いても鮮明であるような、競技の公平性に適うスピーカー配置が求められました。

RAMSAの大型ラインアレイスピーカーは、このようなシビアな設置条件においてこそ真価を発揮します。WS-LA500AWPは、独自のウェイブガイドホーンにより優れた指向制御特性を発揮する一方、WS-AR200は、30 cmのウーハーと、均一な指向性をもつSCWGホーンツイーターを搭載したバスレフ型2ウェイスピーカー。これらを巧みに組み合わせることで、競技場全体にクリアで迫力あるサウンドを届けることができました。

[納入機器]
RAMSAラインアレイスピーカー WS-LA500AWP/WS-LA550AWP x 約64台, RAMSA 2ウェイバスレフ形スピーカー WS-AR200 x 約8台

[設置会場]
有明体操競技場

3x3バスケットボール / スポーツクライミング | 青海アーバンスポーツパーク

大型ビジョンの下に備え付けられたWS-AR200。
（3x3バスケットボール）

会場を沸かせる迫力のサウンドを提供。
（スポーツクライミング）

アーバンスポーツが数多く種目に加わった東京2020大会では、RAMSAスピーカーが活躍するシーンも大いに広がりました。ブラインドサッカーとともに行われた、3x3バスケットボールとスポーツクライミングはその象徴といえます。会場となった青海アーバンスポーツパークには、RAMSAバスレフ型2ウェイスピーカーWS-AR200が取り付けられ、新競技を音によって盛り上げました。

都市のDJ文化とともに発展してきたアーバンスポーツは、音楽によるパフォーマンスが競技の一部をなしているといっても過言ではなく、まるで音楽ライブのような雰囲気で試合が行われます。伸びのある中高域と豊かな低域を誇るWS-AR200は、どのような音源が来てもクリアで迫力あるサウンドを奏でられる多彩な表現力が持ち味で、一つの音楽ジャンルにとらわれないDJ演出のような用途に最適です。今回は無観客での開催となったものの、チームメイトや大会関係者など、応援する側と選手が一体となって盛り上がる雰囲気づくりに貢献しました。

[納入機器]
RAMSA 2ウェイバスレフ形スピーカー WS-AR200

[設置会場]
青海アーバンスポーツパーク

テニス | 有明テニスの森公園

今大会で準決勝、決勝などが行われたセンターコート「有明コロシアム」。

有明コロシアムの天井に設置されたWS-LA500AWP（4連式）。

7月24日～8月1日（オリンピック）および8月27日～9月4日（パラリンピック）にかけてテニス競技が行われた有明テニスの森公園。センターコートの「有明コロシアム」は、国際的なテニスの大舞台として名高く、今大会でも、準決勝、決勝など、メダルをかけて争われる大事な試合が行われました。2019年8月には、スピーチ拡声の明瞭度を高める目的で、WS-LA500AWP、WS-LA550AWP、WP-DM912/DM948などのラインアレイスピーカーやデジタルパワーアンプを導入。無観客ながら、メダル獲得のかかる場面では有観客さながらの拍手や歓声が轟くことがあり、そのような状況でも審判のコールを明瞭に伝えることができました。

また、有明コロシアムは開閉式の屋根をもつことから、屋根の開閉にかかわらず最適な音場を保てるようなスピーカー配置や音響システムを提案。大会期間中は天候不順により屋根を閉じて行われる試合もあり、綿密な音場シミュレーションに基づいたこうした工夫が大いに役立ちました。

[納入機器]
RAMSAラインアレイスピーカー WS-LA500AWP x 約36台, RAMSAラインアレイスピーカー用サブウーハー WS-LA550AWP x 約2台, デジタルパワーアンプ WP-DM912/DM948 x 約16台

[設置会場]
有明テニスの森公園