サーマルカメラを使ったソリューション
i-PROとコニカミノルタ共同開発
求められる感染リスクの低減
新型コロナウイルスの感染拡⼤リスクを低減させるために、政府が示す3密回避の対応としてマスクの着用、発熱者に対する入場制限・隔離、空気の換気、清掃・消毒など、さまざまな提言がなされています。
オフィスや商業施設、工場、病院、介護施設をはじめとした人が集まる現場では、感染症を外部からの持ち込ませないことが必要不可欠になっています。
「体表⾯温度の検知・測定」「感染リスクが⾼い⼈の行動記録や追跡」「サイネージを利用したお知らせ」を組み合わせて、お客様のニーズに合わせたソリューションをご提案します。
動画で見る「感染リスク低減支援システム」
利用シーンごとにシステムの特長と運用例を動画でご紹介します。
システムの特長
- 立ち止まることなく、ウォークスルーで体表⾯温度の検知を実現。
- 計測範囲が広く、カメラから離れた場所でも複数人同時に計測。
- 体表⾯温度の⾼い⼈やマスク非着用者の検知アラーム情報と映像をレコーダーに記録(既設のi-PROネットワークディスクレコーダーにも接続可能)。
- サイネージと連携することで、注意喚起を促すことが可能。
設置イメージ図
設置例
システム構成
ソリューション①
非接触で体表面温度が高い人を検知して、入場を管理する
運用
オフィスや店舗の入り口に行列をつくることなく非接触で来訪者の体表面温度を測定。体表⾯温度が⾼い⼈をスクリーニングし、別ルートへ誘導したり、入場制限を促すことができます。
PCモニタを来訪者に向けて設置すれば、体表面温度が高い人へ検温を促すと同時に、自身でも気がつくことができます。
表示画面
※コニカミノルタ社製のTSA (Temperature Screening App) アプリケーションの画面です
機器構成と必要機材
※別途、PoE-Hubが必要となります。
(WJ-NX100運用の場合、必要ありません。)
必要機材 | 内容 |
---|---|
発熱者スクリーニング パッケージ一式 品番:MXTP25ST |
発熱者スクリーニング(体表面温度が高い人の検知)を行なうためのサーマルカメラ一式です。 機器一覧は後述をご参照ください。 ※サイネージ連携システムをご利用の場合は、MOBOTIX Output-boxが付属された『MXTP25STEX』をお求めください。 |
TSAインストール済 ノートパソコン 品番:MXTP-PC |
GPU搭載ノートパソコンです。 Temperature Screening Appがインストールされ、事前キッティングがされています。 |
ソリューション②
マスクを装着していない人を検知し、注意喚起をする
運用
商業施設の入り口や施設内に設置し、人の動きを妨げることなくマスクを着用していない人を検知。自動的にデジタルサイネージの画面案内やスピーカーからの音でマスク非着用者に注意喚起をします。
マスク検知仕様
機能 | スペック |
---|---|
検知時間 | 2秒以上 |
設置環境照度 | 80lux以上(顔付近の垂直方向) |
顔向き | 左右45度、上下30度以内 |
マスク柄 | カラー/柄(幾何学)マスク、各種マスク形状に対応 |
同時検出人数 | 8人 |
機器構成と必要機材
※別途、
・PoE-Hub
・デジタルサイネージプレーヤー
・デジタルサイネージ
・スピーカー
が必要となります。
必要機材 | 内容 |
---|---|
発熱者スクリーニング パッケージ一式 品番:MXTP25STEX |
発熱者スクリーニングを行なうためのサーマルカメラ一式です。 ※当品番はサイネージ連携するために必要なMOBOTIX Output-boxが付属されています。 |
TSAインストール済 ノートパソコン 品番:MXTP-PC |
GPU搭載ノートパソコンです。 Temperature Screening Appがインストールされ、事前キッティングがされています。 |
AIカメラ WV-X2232LJ + マスク非着用検知アプリ WV-XAE203W |
マスク非着用検知アプリがインストールされたAIカメラが必要です。常時監視する場合は、別途パソコン(ブラウザ画面)が必要です。 |
ソリューション③
体表面温度が高い人の行動記録を事後に映像で確認する
運用
体表面温度が高い人やマスク非着用者を検知したらレコーダーにアラートを記録。後からアラートと共に映像を再生します。
顔のサムネイルから行動記録として通過日時や同行者の追跡が容易です。
対応機器
機器 | 対応バージョン |
---|---|
ネットワークディスクレコーダー (WJ-X100 / NX200 / NX300 / NX400K) |
Ver.4.10以上 |
機器構成と必要機材
※別途、
・PoE-Hub
・レコーダー用モニター
が必要となります。
必要機材 | 内容 |
---|---|
ネットワークディスクレコーダー WJ-NX100 / NX200 / NX300 / NX400K (Ver4.10以上) |
サーマルカメラで体表面温度が高い人を検知した場合のアラームや、AIカメラでマスク非着用者を検知した場合のアラームをレコーダーに記録し、当時の映像を再生できます。 ※既設レコーダーをバージョンアップすることでも利用できます。 |
サーマルカメラ機能スペック
項目 | スペック | |
---|---|---|
サーマル画素数 | 336(H)×252(V) | |
カメラ動作温度範囲 | -40℃~+60℃(コールドブート:-30℃) | |
TSAの計測範囲 | +23℃~+50℃(デフォルト値) | |
測定温度誤差 | ±0.5℃ ※周囲環境温度や測定距離により測定温度誤差は保証外となります。 体表面温度は計測前後の環境条件、被測定者の状態等により変動しますので、より正確な測定結果を求める場合は、別途接触式体温計で計測し、正確な体温測定を実施してください。 |
|
サーマルFOV | HFOV | 25°(Optionで45°、17°選択可) |
VFOV | 19°(Optionで32°、13°選択可) | |
フレームレート | 9fps | |
可視画素数 | 3,072(H)×2,048(V) ※TSA表示時はVGA | |
可視FOV | HFOV | 31°(Optionで他画角選択可) |
VFOV | 23°(Optionで他画角選択可) | |
映像出力信号 | Ethernet | |
警報装置 | 内蔵スピーカーによる音声通知。 拡張Boxによる接点出力も可能(別売) |
|
画像記録 | SDカード(内蔵)やNAS、NVR等(別売)へのカメラ画像記録可能 | |
電源 | PoE | |
基本セット | カメラ(可視+サーマルの二眼)、PoEユニット、温度基準器、三脚×2、パソコン | |
検温 | 顔検出 | 搭載 (顔以外の熱源による誤報が少ない) |
検出時間 | リアルタイム(完全ウォークスルー) | |
温度キャリブレーション | 設定不要 | |
同時検温人数 | 無制限(2~3名を推奨) | |
使用環境 | 直射日光が当たらない、屋内のみ | |
測定距離 | MXTP25ST、MXTP25STEX:カメラから、2m~5mの範囲 MXTP45ST、MXTP45STEX:カメラから、1m~3mの範囲 |
|
同時検温人数 | 2~3名を推奨 | |
サムネイル表示 | 50件 通行者の顔・推定体温・時刻を記録します。 |
|
外部連携 | ONVIFアラーム通知、接点出力 |
当システムにおける使用上の注意事項
- 本装置は、表面温度を測定し、発熱疑いのある人を簡易的にシミュレーションするものであり 疾病の診断を行うものではありません。体表面温度は体温と異なります。
- 本装置は人体がウイルスに感染しているかどうか判断する機器ではありません。
- 体表面温度は計測前後の環境条件、被測定者の状態等により変動します。
- 着衣部の表面温度は測定できませんので、測定エリアでは、外部から肌が見えるようにしてください。一般的に一番温度が高いのは「おでこ」です。測定時帽子を脱いでいただくことが望ましいです。
- 本装置により発熱疑いのある人がスクリーニングされた場合は、体温計による再検温をお勧めします。
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システム運用事例
アドコム・メディア株式会社様
国際画像機器展2020
感染拡⼤リスク低減を支援する映像監視システムで安心安全な展示会運営を実現!
運用のポイント
- コロナ禍という状況下、受付での発熱者・有症状者のスクリーニングが必要
- 3密を避けるため、受付での混雑を避けスムーズな来場を図る
展示会の企画・開催、技術情報誌「OplusE」の発行ならびに単行本の出版、技術雑誌・学会誌の広告代理、学会・協会等の事務受託、大学・研究所・学会等出版物の受託編集を行っている アドコム・メディア株式会社様では、さる2020年12月2日~4日までの期間、パシフィコ横浜にて「国際画像機器展2020」を主催され、受付での発熱者・有症状者のスクリーニング実施の為、i-PROの「感染症の拡大防止対策を支援する映像監視システム」を活用頂き、お客様のスムーズな来場運営を実施された。
展示会ではじめて使用した本システムに関して、活用効果や需要について、イベント担当の内野義昭様にお話しを伺った。
受付での発熱者やマスク非着用者のスクリーニングをスムーズに実現!
- 当システムを使用された感想を教えてください。
内野氏 初日は初めて導入したウォークスルータイプの検知システムに多少の戸惑いもありました。しかしながら御社製品は検知精度が高く、また、発熱者・マスク非着用者アラートも視認性に優れており、結果的にはとてもスムーズな入場管理が出来たと思います。それから開催前には、入場時に検査待ちの為の行列が出来てしまうのではないかと心配をしていましたが、御社システムは検知速度が速く、十分にソーシャルディスタンスの確保が出来ました。本当に助かりました。
- 今回のシステム運用で、何か改善点があれば教えてください。
内野氏 ウォークスルー検知がこれほどの速さと精度で行えるのであれば、検知結果を表示するモニターを来場者の視覚に入りやすい出来るだけ正面側に設置することで、もっとわかりやすく結果を訴求することが出来たのではないかと思います。
多様な場所での活用に期待
- 本システムの運用につき、今後どのような場所で需要の可能性があるか、ご意見あればお聞かせください。
内野氏 ウォークスルー検知に加え、今回は行いませんでしたが撮影・アーカイブ機能などもあり、展示会やライブ会場、その他イベントでは勿論、無人店舗(入店前チェック)での使用など、活躍の場はとても広いと感じました。
今後オリンピックなども開催されるとなると、益々必要になるシステムだと思います。
お客様ご紹介
会社名 | アドコム・メディア株式会社 |
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所在地 | 〒169-0073 東京都新宿区百人町2-21-27 |
事業内容 |
展示会の企画・開催 技術情報誌「OplusE」の発行ならびに単行本の出版、技術雑誌・学会誌の広告代理、学会・協会等の事務受託、大学・研究所・学会等出版物の受託編集 |
電話 | 03-3367-0571 |
ホームページ | https://www.adcom-media.co.jp/ |
お問い合わせ
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